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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの違い

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新型コロナウイルス感染症とは

新型コロナウイルス感染症「COVID-19」とは、病原体「SARS-CoV-2」による急性呼吸器感染症です。
2021年末に感染・伝播性が非常に強いオミクロンに流行株が置き換わって以降、重症化する患者の割合は低下しましたが、重症化リスクの高い一部の患者さんでは、感染は下気道まで進展したり(中等症)、さらに急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や多臓器不全に至ることもあります(重症)。
 
SARS-CoV-2は、まず鼻咽頭などの上気道に感染すると考えられています。ウイルスの感染を受けてから2~7日間ほどの潜伏期間の後に、咽頭痛、鼻汁・鼻閉といった上気道症状に加え、倦怠感、発熱、筋肉痛といった全身症状が生じることが多いです。初期症状で多いのは咽頭痛で、嚥下困難になるほどの強い症状が出ることもあります。さらに、咽頭炎から咽頭蓋炎を呈することもあります。オミクロンに置き換わる前に比べて、嗅覚・味覚障害の頻度は減少しました。軽症の患者さんでは、発症後1週間以内に症状が軽快することが多いです。
 
  

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる気道感染症で、一般のかぜ症候群とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」です。
いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強く、重症化リスクの高い一部の患者さんでは、原疾患の増悪とともに、呼吸器に二次的な細菌感染症を起こしやすくなることが知られており、入院や死亡の危険が増加します。小児の患者さんではでは中耳炎の合併、熱性痙攣や気管支喘息を誘発することもあります。
 
 A型またはB型インフルエンザウイルスの感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現れ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快するのが典型的なインフルエンザです。
 

COVID-19とインフルエンザの違い

新型コロナウイルス感染症とインフルエンザは類似しているため、臨床症状のみから鑑別することは困難です。
 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの比較表

 COVID-19インフルエンザ
潜伏期間2~7日
(中央値2~3日)
1~3日
症状・上気道症状
(咽頭痛、鼻汁・鼻閉)
・倦怠感
・発熱
・筋肉痛
・発熱
(通常38℃以上の高熱)
・倦怠感
・筋肉痛
・関節痛
・上気道症状(咳、鼻汁・鼻閉)
重症化リスク・高齢
・呼吸器/循環器/肝臓/腎臓の慢性疾患
・代謝疾患
(糖尿病、肥満)
・免疫不全
・高齢
・呼吸器/循環器/腎臓の慢性疾患
・代謝疾患(糖尿病など)
・免疫不全

 
・参考文献
新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き 第10.0版
NIID 国立感染症研究所 インフルエンザとは(IDWR 2005年 第8号 掲載)

 

当クリニックのPCR検査および抗原検査

当クリニックは、みなさまの地域のかかりつけ医として、発熱時の診察を実施しております。
PCR検査および抗原検査ができる体制を整備しており、各検査を医師が適切に選択して、診断しています。
 

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