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甲状腺機能低下症に効果的な食べ物

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甲状腺機能低下症に効く食べ物はある?
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が不足することで起こる病気です。
本記事では、甲状腺機能低下症の原因、症状、診断方法、治療法、そして食生活について詳しく解説します。また、ストレス管理や予防策についても触れ、甲状腺機能低下症と向き合うための情報を提供します。

甲状腺機能低下症とは?

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌量が不足することで、体の様々な機能が低下してしまう病気です。
甲状腺は、首の前方に位置する小さな臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。
このホルモンは、代謝、成長、発達、心臓機能、体温調節など、体の様々な機能を調整する上で重要な役割を果たしています。
甲状腺機能低下症は、生まれつき甲状腺が正常に機能しない「先天性甲状腺機能低下症」と、後天的に甲状腺の機能が低下する「後天性甲状腺機能低下症」に分けられます。
後天性甲状腺機能低下症は、橋本病などの自己免疫疾患、薬物療法の副作用、ヨウ素不足、妊娠・出産などが原因で起こることがあります。

甲状腺ホルモンの役割と重要性

甲状腺ホルモンは、人体にとって非常に重要な役割を果たすホルモンです。
主な働きは以下の通りです。

代謝の調節

甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝を促進し、体温調節や体重管理に貢献します。

成長と発達

甲状腺ホルモンは、子どもの成長と発達に不可欠な役割を果たします。

心臓機能の調節

甲状腺ホルモンは、心拍数や血圧を調整し、心臓の正常な働きを維持します。

神経系の働き

甲状腺ホルモンは、神経系の発達と正常な機能を維持する役割を果たします。

甲状腺機能低下症の原因

自己免疫疾患(橋本病)

橋本病は、甲状腺に対して自分の免疫が攻撃してしまう病気です。
自己抗体が甲状腺を攻撃することで、甲状腺ホルモンの分泌が低下し、甲状腺機能低下症を引き起こします。
橋本病は、女性に多く見られる病気です。

薬物療法による副作用

一部の薬剤は、甲状腺機能を阻害する副作用をもたらす場合があります。
特に、リチウム製剤、インターフェロン、アムヨダロンなどの薬剤は、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があります。

妊娠・出産

妊娠中は、甲状腺ホルモンの必要量が増加します。
しかし、妊娠中の女性は、甲状腺機能低下症を発症しやすい傾向にあります。
また、出産後も甲状腺機能低下症を発症するリスクがあります。

ヨウ素不足

ヨウ素は、甲状腺ホルモンの合成に不可欠な成分です。
ヨウ素不足は、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があります。

ストレス

ストレスは、免疫力を低下させたり、ホルモンバランスを乱したりすることで、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があります。

遺伝的要因

甲状腺機能低下症には、遺伝的要因も関与していると考えられています。
家族に甲状腺機能低下症の患者がいる場合は、発症リスクが高くなる可能性があります。

甲状腺機能低下症の症状

甲状腺機能低下症は、初期段階では自覚症状がない場合が多く、気づかないうちに進行することがあります。
しかし、症状が進むにつれて、様々な体の不調が現れます。

体の倦怠感

甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝を促進する役割を担っています。
そのため、甲状腺ホルモンが不足すると、エネルギー代謝が低下し、疲れやすくなります。

身体の冷え

甲状腺ホルモンは、体温調節にも重要な役割を果たしています。
甲状腺機能低下症では、体温調節がうまくいかなくなり、身体が冷えやすくなります。

便秘

甲状腺ホルモンは、消化器の運動を活発にする役割も担っています。
甲状腺機能低下症では、消化器の運動が鈍くなり、便秘になりやすくなります。

精神的な落ち込み

甲状腺ホルモンは、神経系の働きにも影響を与えています。
甲状腺機能低下症では、神経伝達物質のバランスが乱れ、精神的な落ち込みや不安感、抑うつ症状などを引き起こすことがあります。

抜け毛

甲状腺ホルモンは、髪の毛の成長にも関与しています。
甲状腺機能低下症では、髪の毛の成長が遅くなり、抜け毛が増加することがあります。

月経不順

甲状腺ホルモンは、女性のホルモンバランスにも影響を与えています。
甲状腺機能低下症では、月経周期が乱れたり、月経量が変化したりすることがあります。

不妊

甲状腺ホルモンは、排卵や受精にも関与しています。
甲状腺機能低下症では、排卵がうまくいかず、不妊の原因となることがあります。

甲状腺機能低下症の診断方法

甲状腺機能低下症を診断するには、血液検査が最も有効です。
血液検査では、甲状腺ホルモンの量や、甲状腺を刺激するホルモンの量を測定します。

血液検査の重要性

血液検査では、甲状腺ホルモンであるFT3(遊離トリヨードチロニン)とFT4(遊離チロキシン)の量を測定します。
これらのホルモンは、甲状腺から分泌され、体の様々な組織で利用されます。
血液中のFT3とFT4の量が低下している場合は、甲状腺機能低下症が疑われます。
また、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の量も測定します。
TSHは、脳下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺に働きかけ、甲状腺ホルモンの分泌を促進する役割を担っています。
甲状腺機能低下症では、TSHの量が上昇します。

具体的な診断結果の解釈

診断は以下のように解釈します。

FT3、FT4が低下し、TSHが上昇している場合甲状腺機能低下症が疑われます。
FT3、FT4が正常で、TSHが上昇している場合甲状腺機能低下症の初期段階か、甲状腺の機能が低下傾向にあると考えられます。
FT3、FT4が上昇し、TSHが低下している場合甲状腺機能亢進症が疑われます。

治療法と管理法

甲状腺機能低下症の治療法は、甲状腺ホルモン剤の服用が基本です。
甲状腺ホルモン剤は、甲状腺から分泌されるホルモンと同じ働きをする薬剤です。
甲状腺ホルモン剤を服用することで、甲状腺ホルモンの不足を補い、体の機能を正常に保つことができます。

ライフスタイルの改善とセルフケアの重要性

甲状腺機能低下症の治療には、薬物療法に加えて、ライフスタイルの改善も重要です。
甲状腺機能低下症の症状を和らげ、体調を整えるためには、日常生活の見直しが欠かせません。
まず、睡眠不足や不規則な生活は体調を悪化させる要因となるため、規則正しい生活リズムを意識しましょう。
次に、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、甲状腺の働きをサポートし、全身の健康維持につながります。
さらに、適度な運動を取り入れることで代謝が促進され、体調の改善にも役立ちます。
加えて、ストレスはホルモンバランスを乱す一因となるため、自分に合ったストレス解消法を見つけ、うまく管理していくことも大切です。

甲状腺機能低下症に効く食べ物

納豆が持つ栄養素とその効果

納豆は、甲状腺機能低下症に良いとされる食品の一つです。
納豆には、以下の栄養素が豊富に含まれています。

  • タンパク質:体の組織を維持し、エネルギー源となる栄養素です。
  • ビタミンB群:エネルギー代謝を促進し、神経の働きを正常に保ちます。
  • ビタミンK2:骨の健康を維持し、カルシウムの吸収を助けます。
  • 大豆イソフラボン:女性ホルモンに似た働きをし、更年期症状の緩和などに効果が期待できます。

納豆に含まれるこれらの栄養素は、甲状腺機能の維持や改善に役立つと考えられています。

役立つ栄養素とその供給源

甲状腺機能低下症に良いとされる栄養素は以下の通りです。

  • タンパク質:肉、魚、卵、乳製品、大豆製品
  • ビタミンB群:豚肉、鶏肉、魚介類、卵、乳製品、豆類、緑黄色野菜
  • 鉄分:レバー、赤身の魚、ひじき、プルーン、ほうれん草
  • セレン:ブラジルナッツ、カツオ、マグロ、鶏肉
  • 亜鉛:牡蠣、牛肉、豚肉、ナッツ類、大豆製品
  • ヨウ素:海藻類(昆布、わかめ、ひじき)、魚介類

甲状腺に良い食品リスト

甲状腺機能低下症の食事療法では、以下の食品を積極的に摂取しましょう。

  • 魚介類:鮭、マグロ、サバ、イワシ、サンマ、貝類
  • 肉類:鶏肉、豚肉、牛肉
  • 卵:鶏卵
  • 乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズ
  • 豆類:大豆、納豆、豆腐、レンズ豆、ひよこ豆
  • 海藻類:昆布、わかめ、ひじき、海苔
  • 緑黄色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、小松菜、パプリカ
  • 果物:柑橘類、バナナ、イチゴ

食生活で避けるべきもの

甲状腺機能低下症の食事療法では、以下の食品は控えるようにしましょう。

  • 加工食品:インスタント食品、冷凍食品、惣菜、菓子
  • 糖質の高い食品:白米、パン、麺類、砂糖、菓子
  • 塩分が多い食品:塩辛い食品、加工食品、インスタント食品
  • グルテンを含む食品:小麦粉、パン、パスタ、ピザ
  • カフェイン:コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンク
  • アルコール:ビール、日本酒、ワイン、焼酎

甲状腺機能低下に悪影響を及ぼす食品群

甲状腺機能低下症に悪影響を及ぼす食品には、以下のものがあります。

ゴイトロゲン

ゴイトロゲンは、甲状腺ホルモンの合成を阻害する物質です。
大根、白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ピーナッツ、大豆製品などに含まれています。

グルテン

グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質です。
グルテンは、一部の人で消化不良を起こし、腸の炎症を引き起こす可能性があります。
腸の炎症は、免疫システムに影響を与え、甲状腺機能低下症の悪化につながる可能性があります。

栄養不足を防ぐために

甲状腺機能低下症では、栄養不足になりやすい傾向にあります。
そのため、バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を摂取することが重要です。

栄養バランスの取り方と一日の摂取目安

甲状腺機能を維持するためには、日々の食事内容にも気を配ることが大切です。
まず、タンパク質は体重1kgあたり1gを目安に摂取し、筋肉やホルモンの材料となる栄養素をしっかり補いましょう。
さらに、ビタミン類は偏りなくバランスよく摂取することで、体内の代謝や免疫機能をサポートします。
加えて、鉄分・亜鉛・セレンといったミネラルは甲状腺ホルモンの合成や働きに関与しているため、意識して取り入れることが重要です。
また、便秘を防ぐためにも食物繊維が豊富な野菜や穀物を積極的に摂取することをおすすめします。

甲状腺機能低下症とストレス管理

ストレスが直接的に甲状腺機能低下症を引き起こす研究結果はありませんが、甲状腺機能低下症の悪化因子の一つと考えられています。
ストレスをうまく管理することで、病気の改善や予防に役立ちます。

ストレスを軽減するための具体的な方法

ストレスをやわらげ、心と体のバランスを保つには、日常生活の中に意識的にリフレッシュの時間を組み込むことが重要です。
まず、適度な運動はストレスホルモンの分泌を抑え、気分を切り替えるのに役立ちます。
さらに、質の良い睡眠をとることは、心身の回復を支え、ストレスに強くなる体づくりにもつながります。
また、ヨガや瞑想、音楽を楽しむといった、自分に合ったリラックス法を見つけて取り入れることで、日々の緊張感を軽減できます。
趣味に没頭するひとときは、心を豊かにし、毎日に彩りを添えてくれるでしょう。
さらに、家族や友人との会話を大切にすることで、気持ちが安定し、孤独感の軽減にもつながります。
このように、ストレスと上手に付き合うためには、「運動・睡眠・リラックス・趣味・人との関わり」など、さまざまな視点からケアしていくことが大切です。

メンタルヘルスの維持と甲状腺健康

甲状腺機能低下症では、精神的な落ち込みや不安感を伴うことがあり、メンタルヘルスの維持は病状の改善にも大きく関わってきます。
そのため、心のケアを意識することが大切です。たとえば、カウンセリングを受けることで、専門家のサポートを受けながら気持ちを整理し、心の状態を安定させることができます。
また、同じ病気を抱える人たちとの交流も有効です。
サポートグループに参加することで、孤独感を軽減しながら、他の人の体験を通じて病気への理解を深めることができ、前向きな気持ちを持ちやすくなります。

予防と長期管理

甲状腺機能低下症は、早期発見・早期治療が重要です。
また、生活習慣の改善やストレス管理を心がけることで、病気の再発予防や進行抑制に役立ちます。

甲状腺機能低下症の再発防止策

甲状腺機能低下症は再発しやすい病気であるため、継続的な管理が非常に重要です。
まず、定期的に血液検査を受けることで、甲状腺ホルモンの分泌状況を正確に把握することができます。
自覚症状が乏しい場合でも、検査によって異常を早期に発見し、適切な対応につなげることが可能です。
また、甲状腺ホルモン剤による薬物療法を継続することも、病状の安定に欠かせません。
場合によっては長期間、あるいは生涯にわたって服用が必要となることもあるため、医師の指示を守り、自己判断で中断しないように注意しましょう。
さらに、日常生活においては、規則正しい生活リズムの維持や、栄養バランスの取れた食事を意識することが大切です。
加えて、適度な運動やストレスのコントロールも、体調管理において重要な要素となります。
これらの対策を総合的に実践することで、甲状腺機能低下症とより良く付き合い、安定した日常生活を送ることが期待されます。

まとめ

甲状腺機能低下症は、様々な原因によって引き起こされる病気です。
初期段階では自覚症状がない場合も多いですが、症状が進むにつれて、日常生活に支障をきたす可能性があります。
本記事では、甲状腺機能低下症の原因、症状、診断方法、治療法、そして食生活について詳しく解説しました。
甲状腺機能低下症は、適切な治療と生活習慣の改善により、症状を改善し、快適な生活を送ることができます。
少しでも気になることがあれば、当クリニックまでお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

Q:甲状腺機能低下症に効果的な食事レシピはありますか?

A:甲状腺機能低下症の食事レシピには、セレンやヨウ素などの栄養素を含む食材を使うことが推奨されます。
例えば、納豆や海藻類を使ったサラダや、魚介類を使ったグリル料理が効果的です。

Q:甲状腺機能低下症は治るのでしょうか?

A:甲状腺機能低下症は完全に治ることは難しい場合がありますが、適切な治療と生活習慣の改善により症状を管理し、生活の質を大きく向上させることが可能です。
適切な投薬と食事、ストレス管理が重要です。

Q:甲状腺機能低下症は栄養不足が原因で起こりますか?

A:栄養不足は甲状腺機能低下症の原因の一つとして考えられています。
特に、ヨウ素、セレン、鉄、亜鉛などの重要な微量元素の不足は、甲状腺ホルモンの生成を妨げる可能性があります。

参考文献

甲状腺機能亢進症・機能低下症
https://www.jslm.org/books/guideline/05_06/214.pdf
MSDマニュアル プロフェッショナル版 甲状腺機能低下症
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/10-%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%A8%E4%BB%A3%E8%AC%9D%E6%80%A7%E7%96%BE%E6%82%A3/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E7%96%BE%E6%82%A3/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E6%A9%9F%E8%83%BD%E4%BD%8E%E4%B8%8B%E7%97%87#%E8%A8%BA%E6%96%AD_v981939_ja

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