
「季節の変わり目に、なぜか体調がすぐれない」「いつもより疲れやすい」「だるくて体が重い」「ふわふわとめまいがする」そんな経験はありませんか?
実は、これらの不調は、気温や気圧の変化によって自律神経が乱れることが原因の一つと考えられています。
本記事では季節の変わり目に体調を崩しやすい原因と、自律神経の関係について解説していきます。
季節の変わり目に起こる体調不良の原因とは?
私たちの体は、常に体内環境を一定に保とうとする「恒常性」を維持しています。
しかし、季節の変わり目は、気温や気圧、日照時間が大きく変化するため、この恒常性が乱れやすくなります。
例えば、気温が急上昇すると、体は汗をかいて体温を下げようとしますが、この調節がうまくいかず、自律神経が乱れてしまうことがあります。
また、気圧が低下すると、血管が拡張しやすくなり、血圧が低下することがあります。
さらに、日照時間の変化は、体内時計を狂わせ、ホルモンバランスを崩す原因にもなります。
季節の変わり目に自律神経が乱れると、どんな症状が出るの?
季節の変わり目は、気温や気圧の変化が大きく、私たちの体は常に変化に適応しようと頑張っています。
しかし、この変化にうまく対応できず、自律神経が乱れてしまうことがあります。
自律神経は、呼吸や消化、循環、体温調節など、私たちが意識せずに生命活動を維持するために働く神経です。
この自律神経が乱れると、様々な体の不調が現れます。
1、だるさ、疲労感
「いつもより疲れている」「体が重い」「朝からやる気が出ない」
こんな経験はありませんか?
季節の変わり目に感じるこのだるさは、自律神経の乱れによって、エネルギー代謝がうまくいかなくなっていることが原因の一つと考えられています。
自律神経は、体のエネルギー消費量や効率を調整する役割を担っています。
しかし、自律神経が乱れると、エネルギーの消費がうまくいかなくなり、体に疲労が蓄積しやすくなります。
また、ホルモンバランスも乱れやすくなり、だるさや倦怠感を感じやすくなることも。

2、ふわふわめまい
「頭がぼーっとしている」「ふわふわとめまいがする」「立ちくらみがする」といった症状が出ることがあります。
季節の変わり目に感じるこのめまいは、自律神経の乱れによって、内耳の平衡感覚が乱れることが原因の一つと考えられます。
自律神経は、内耳の平衡感覚を調整する役割も担っています。
しかし、自律神経が乱れると、内耳の働きが不安定になり、めまいを感じやすくなるのです。
また、自律神経の乱れによって、血圧の変動が起こりやすくなることもめまいの原因となります。
3、消化不良
「食欲不振」「便秘」「下痢」など、消化器系の不調が現れることがあります。
これは、自律神経の乱れによって、消化機能が低下することが原因と考えられています。
自律神経は、胃腸の動きを調整する役割も担っています。
しかし、自律神経が乱れると、胃腸の働きが弱くなり、消化不良が起こりやすくなります。また、ストレスによって胃酸の分泌量が増加したり、腸の蠕動運動が乱れたりすることも消化不良の原因となります。
4、睡眠の質の低下
「なかなか寝付けない」「夜中に目が覚める」「寝ても疲れが取れない」など、季節の変わり目に感じるこの睡眠の質の低下は、自律神経の乱れによって、睡眠ホルモンの分泌が乱れることが原因の一つと考えられています。
自律神経は、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を調整する役割も担っています。
しかし、自律神経が乱れると、メラトニンの分泌量が減ったり、分泌されるタイミングがずれたりすることがあります。
また、ストレスや不規則な生活リズムも睡眠の質の低下に繋がります。
自律神経と季節の変わり目の関係
自律神経は、交感神経と副交感神経の二つから成り立っています。
| 交感神経 | 昼間に活発に働き、心拍数を上げたり、消化活動を抑制したり、体の活動を活発化させます。 |
|---|---|
| 副交感神経 | 夜間に活発に働き、心拍数を下げたり、消化活動を促進したり、リラックス状態を作り出します。 |
これらの神経は、互いにバランスを取り合いながら、私たちの体の様々な機能を調節しています。
季節の変わり目は、気温や気圧の変化が大きく、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
例えば、気温が急上昇すると、体は体温を下げようと、交感神経が優位に働きます。
しかし、この状態が続くと、交感神経が過剰に働き、自律神経が乱れてしまう可能性があります。
また、気圧が低下すると、副交感神経が優位に働き、体がリラックス状態になります。
この状態が続くと、副交感神経が過剰に働き、だるさや疲労感を感じやすくなります。
このように、季節の変わり目の気温や気圧の変化が自律神経を乱してしまうことがあります。
季節の変わり目に自律神経を整えるための対策
自律神経を安定させるために、自分でできる対策を紹介します。
1、規則正しい生活習慣を心がける
早寝早起き、バランスの取れた食事、適度な運動など、規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。
2、リラックスできる時間を作る
ストレスは自律神経の乱れを招くため、リラックスできる時間を作るようにしましょう。
ヨガや瞑想、音楽鑑賞など、自分に合った方法を見つけて、心身のリフレッシュを心がけましょう。
3、適度な運動をする
運動は、自律神経のバランスを整え、ストレス解消にも効果的です。軽い運動から始め、無理のない範囲で行いましょう。
4、温かいものを摂取する
体を温める効果のある食材を積極的に摂取しましょう。
生姜、ネギ、ニンニク、唐辛子などは、体を温める効果が期待できます。
5、睡眠環境を整える
寝室の温度や湿度、照明を調整し、快適な睡眠環境を整えましょう。
また、寝る前にスマホやパソコンを見ることは避け、リラックスできる時間を作ってからベッドに入りましょう。
自律神経を整える方法
自律神経を整える方法はいくつかあります。
自律神経だけでなく、健康にも良いので、是非試してみてください。
食事で自律神経を整える
食事は、自律神経を整える上で重要な役割を果たします。
毎日の食事で取り入れたい食べ物
| ビタミンB群 | 疲労回復や代謝を促進する効果があります。 豚肉、鶏肉、魚、大豆製品などに多く含まれています。 |
|---|---|
| ビタミンC | ストレスを緩和し、免疫力を高める効果があります。 柑橘類、イチゴ、ブロッコリーなどに多く含まれています。 |
| マグネシウム | 精神安定作用があり、リラックス効果も期待できます。 ナッツ類、バナナ、ほうれん草などに多く含まれています。 |
| 食物繊維 | 腸内環境を整え、自律神経のバランスを整える効果があります。 野菜、海藻、きのこなどに多く含まれています。 |
運動で自律神経を安定させる
運動は、自律神経のバランスを整え、ストレス解消にも効果的です。
朝晩できる簡単エクササイズ
①軽いウォーキング
散歩や軽いジョギングは、心肺機能を高め、血行を促進します。

②ストレッチ
全身の筋肉を伸ばすストレッチは、体の柔軟性を高め、リラックス効果も期待できます。
③ヨガ
ヨガは、呼吸と体の動きを意識することで、自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があります。
心のケアも重要!リラックス法で自律神経を整える
ストレスは自律神経の乱れを招くため、心身のリラックスを心がけましょう。
瞑想や深呼吸がもたらすメリット
①ストレス軽減
瞑想や深呼吸は、ストレスホルモンの分泌を抑制し、リラックス効果を高めます。
②集中力アップ
瞑想や深呼吸は、集中力を高め、思考をクリアにする効果があります。
③睡眠の質向上
瞑想や深呼吸は、リラックス効果を高め、質の高い睡眠に導きます。
心地よい音楽とアロマでリラックス
①自然の音
鳥のさえずりや川のせせらぎなど、自然の音は、心を落ち着かせ、リラックス効果があります。
②クラシック音楽
クラシック音楽は、心拍数を落ち着かせ、リラックス効果があります。

③アロマテラピー
ラベンダーやカモミールなどのアロマは、リラックス効果や睡眠の質向上に効果があります。
よくあるご質問
Q: 季節の変わり目に体調不良を感じやすいのは、女性だけ?
A:女性は男性に比べて、ホルモンバランスの影響を受けやすく、自律神経も乱れやすい傾向があります。
そのため、季節の変わり目に体調不良を感じやすいと言われています。
Q:季節の変わり目に自律神経の乱れに効果的な漢方薬はあるの?
A.:はい、あります。
漢方薬は、体の状態に合わせて、様々な症状に効果が期待できます。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう): 自律神経の乱れによるイライラ感や不安感、不眠などに効果が期待できます。
・加味逍遥散(かみしょうようさん): 自律神経の乱れによるめまい、頭痛、肩こり、消化不良などに効果が期待できます。
・桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう): 冷え性や血行不良による肩こり、腰痛、生理痛などに効果が期待できます。
漢方薬は、体質や症状によって適切なものが異なりますので、専門医に相談することをおすすめします。
Q:季節の変わり目にふわふわとめまいがするんだけど、どうすればいいの?
A:ふわふわとしためまいは、自律神経の乱れや血圧の変動、内耳の異常などが原因の可能性があります。
まずは安全な場所に移動し、安静にしてください。
また、深呼吸をすることで、体の酸素供給を増やし、めまいを和らげる効果があります。
冷たいタオルで顔を冷やすことも血行が促進されるため、効果的です。
もし、めまいが頻繁に起こる場合や、日常生活に支障をきたす場合は、その他の疾患の可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。
まとめ
季節の変わり目は、自律神経が乱れやすく、体調を崩しやすい時期です。
規則正しい生活習慣、リラックス、適度な運動など、自分にあった対策方法を見つけて、快適な日々を過ごしましょう。
もし、症状が改善しない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
当クリニックでは、自律神経の専門医が、あなたの症状や生活習慣を詳しく聞き取り、適切なアドバイスや治療法を提供いたします。
お気軽にご相談ください。
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参考文献
冷え症と自律神経 伊藤 剛
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ans/59/1/59_10/_pdf
株式会社ロッテ 【自律神経に関する意識調査】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001826.000002360.html
24時間の自律神経活動リズム 清水徹男
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/46/2/46_2_154/_pdf

